『どうして……君もさらわれたの?』 なるべく口を動かさないようにしゃべると、きびきびとした口調が返ってきた。 『だから、助けにきたの!! たまたま、君が連れ去られるのみちゃっただけ。 せっかく、お母様の命日なのに、とんだハプニング。 でも、まあいいわ。 ウチのケータイのGPSを追って、使用人たちがくるから。 しばらく、そのままでいて。』 そのときからだったのかな……夢乃に好意を寄せていたのは……。