「セシルさん……今からあなたの治療をします。すぐに終わりますから絶対に動かないでください。」 せめて応急処置でもしないと……。 「すいません。大の大人が取り乱してしまって……リウちゃんとゼロ君は私にとって妹や、弟のような存在なんです。 それなのに私はあの二人を手放してしまった。」 僕の手からでている淡い光がセシルさんの横顔を照らす。 「僕も夢乃を手放してしまいました。家族のような存在だったのに………。 本当は家族以上の存在だけど、今の僕にそんなことを言える価値なんてないんだ……。