そのまま日は傾き続けた。 「なんかルカと一緒に横に歩くの久々かもっ。」 「そうだね……。」 家に向かって歩いて行きながら、僕は自分が何を考えているかわからない。 「もぉっ!!ルカのほうが絶対おかしい!! 人誘っておいて、ホントに楽しませる気があるの!?」 「それは……っ。」 「ここから1人で帰るからいい。今日はありがと。」 そっけなく言った夢乃は、そのまま振り返ることなく、帰ってしまった。 追いかけたいのに追いかけられない。 腕をつかみたいのに腕が動かない。