「夢乃!!本当に大丈夫?」
「うるっさいなあ……
平気だって〜。ルカは心配性なのっ。
あっ、クレープ食べたい!!」
……ちがう。
この人は夢乃じゃない!!
夢乃はこんなに自分の心配をしない訳ないはずなのに……
いつも、心配なことあると気にしてる人がこんなにテンションを高くしていられる訳ない。
「夢乃。」
「ん、何?」
「本当に夢乃なの?」
「赤い満月は悪魔の女王の復活。
うちはうち。あの人はうちのすべてを握っているの。」
清々しい笑顔を保ったまま夢乃は僕をみる。
「ルカにはたくさん迷惑かけちゃったね。」


