振り返ると、息を切らせた希さんがたっていた。 「どうしたんですか!?」 「お嬢様が……っ、前にゼロく、俊君だけがよめた暗号がわかったの……!! あの暗号は王族だけが使っていた秘密の文字だったの……」 ……………!! 「なんて書いてあったんですか?」 希さんは深呼吸をして、まっすぐにあたしをみた。 「東条夢乃を我が国の支配下におき、真の力を我が国に………そして ───────赤い満月がのぼり、東城夢乃は悪魔の女王と化する。」