南の島にはふさわしくない真っ黒な格好をした俺たちを出迎えてくれたジャングルに、先生は迷わず入っていった。
「先生……っ。どこなんですか、ここっ」
道すらないところをずんずんと入っていく先生をやっとのことでついていく。
「南の島です。」
「ただの島じゃないでしょう?」
そういったとたん先生はピタッととまった。
「よくわかりましたねえ……僕は君が気づかないと思ってましたよ。
そうです。
ここは、僕が君のためにつくった四次元ですよ。
ここで今日から修行をします。」
やっぱり……先生はただ者じゃないな……。
ここまで本物そっくりにつくられた島。
細かいところに目を配ってなかったら気づかなかったな……


