「リウ……っ、あの!!」


『ん?なあに?』




「いや……その、何て言うか……


──────もし、俺が俺じゃなくなって、周りに危害を加えるようなら、迷わず殺してくれ。」









え?

リウの震えた声が頭の中でひびく。



等身大に映ったリウは心配そうな顔で俺をみる。







『何しようとしてるの。』

「さあな。俺が俺じゃない人にならないとわかんねえよ。」









俺だって、不安だ。



もしこのまま夢のような事態に陥るかもしれない。

力を操れないかもしれないんだ。