「……舞っ!!」 俊の声が後ろから聞こえる。 あわてて後ろを振り向くと棒をもった男が私にむかって棒をふりおろす瞬間だった。 試験にしては本格的だなぁ……。 ビュン!! しゃがんでいた私の足が宙に浮いて男のわき腹をとらえた。 気がつけば、怪しい不審者たちは全員倒れていた。 「ミッションクリア。主に怪我無し。 負傷者0。任務を終了する」 淡々と答える俊に夢乃はただただ口をあけるだけだった。 まぁ、初めてだもんね☆