「何スか?それ。」




「それが……読めないの……。今まで、部隊ではいろいろな国の言葉を解読してきたけれど、こんなのは初めてです。」




みると四角やら三角の記号を重ねた文字がずらりと並んでいた。






「何でしょうね。これ。俊読める?」









バカか。読めるわけねーだろ。俺はお前と同じ人種だ。

どうせこんな風にかえしてくるんだなと思っていた……。




「……………!!」

「しゅ………ん?」







見ると俊は驚きを隠せないようだった。

並んだ記号に目を離せない俊はまわりの声も聞こえていない。














「東条夢乃を我が国の支配下におき、真の力を我が国に「何で読めるのっ!?」






私があわてて、俊に聞くと俊はハッとした。



「ちがっ!!なんでもない……っ。」





恥ずかしがっているようには見えなかった。むしろ何かをバレることを恐れているようだった。









「とにかくそこにはそう書いてあるっ。俺は部屋に戻るから。」






そういって俊は部屋をでていってしまった。