「覚えてないの?」 「なんていうか……声は聞こえているんだけど、頭に入ってかないみたいな。耳から入って耳から抜けてく感じ。」 夢乃の体にも傷1つなくいたって健康そうだった。 「でもね、1つだけわかったことがあるの。」 「え?」 夢乃は私と俊、そして希さんたちを真っ直ぐみて言った。 「ウチは人間じゃない。」