「化学は‥好きか?」 「はい!好きです」 「ふっ、即答か‥ 俺も‥好きだよ」 ドキッ なに? いまの… 先生はただ‥ 化学を好きって言っただけ‥‥ それだけ… はあ~ 私って意味わかんない。 「俺さ、化学が高校んときすっげー嫌いだった」 そうなんだ。 最初から好きだったと思ってた。 先生はゆったりとした速さで話しはじめた。