私は先生に背を向けたまま言った。 「なっなんですか?」 どうしょう… なんか私しでかしたのかな? 「俺の授業わかりやすいか?」 えっ、そんなこと!? 今までで一番って言っていいほど、わかりやすいけど。 「と、とてもわかりやすいです」 「そうか」 穏やかな声だった。 私からは先生の顔は見えないけれど、 先生は笑ってる気がする。