午前中は何も起こらなかった。 ――― そして、昼休み。 私の席で彩と一緒に昼ご飯を食べていた。 ヴーヴーヴーヴー 携帯のバイブ音が近くから聞こえてきた。 私は嫌な予感がした だから、カバンのファスナーを急いで開けた。 「‥茉莉、どうしたの?」 私の急ぎ様に彩はびっくりしている。 今の私に答える余裕はない。 そして、中から携帯を出して、 確認した。 ‥‥やっぱり 携帯の画面には、メール一件と書いてあった。 恐る恐る、確認してみる。 ‥‥‥中谷遼 先生だ…