彼とあたしの秘密の事情


「俺も、わかなに会いたいよ

 絶対、泊まるホテルで待ってて

 
 試合が終わったら必ずむかえに行く
 そしたら、俺の家に行こう」




『えっ・・でも・・』


俺がここまで言ってもわかなは
まだ、俺を心配し続けた


でも、俺だってここは
引き下がるわけにはいかない



「大丈夫・・
 わかなは俺が守るから

 じゃあ、またその時に・・」



俺はそう言って、電話を切った