彼とあたしの秘密の事情


「今度の試合終わったら
 俺の家であってくれないか・・?」


言い終わった後、もの凄い心が
軽くなった


もちろんまだ、わかなからの
返事はない


でも、いつまでもこの言葉が
言えなくて今まで暗い道を
歩いていた




そして今、その暗い道に
一筋の光がさした


『えっ・・でも、
 今会っちゃったらまた凌さんが・・』



こんな事になった今でも
わかなは自分の事よりも


俺の事を気にしてくれる



俺は、こんな・・

自分よりも他人を気遣ってくる
わかなだからこそ

好きになったのかもしれない