チャッ…プン──


バスルームには、水滴が落ちる音が木霊していた。

「ふぅー。」
湯船に、顎まで浸かってため息をこぼした。

疲れた……
今日は、いつもより疲れた気がする。
ていうか、ホントに電話なんか掛けてくれるのかな?
あっちも、かなり動揺してたみたいだしっ。
詐偽とかと、勘違いされてもおかしくないよねー……
でも、あっちだって怪し過ぎる。
セキモトリョウって…、偶然にしたって都合良すぎだっつの…

私は、持ち込んだミネラルウォーターを三口くらい口に入れた。