剛「この前の借り返させてもらうぜ。」


源「行くぞオラァ!!」


マ「弥生」

弥「…なに」

マ「勝つぞ」

弥「…いちいち言うな。」


ダッ!!

相手はこの前の相手
一気に走り出した。


ガァン!!


アタシは走った勢いで素早い頭突きをかました。


一瞬よろめいたと思ったが源にはあまり効果がなく


アタシの腹に重い蹴りを入れてくれた。



弥「へっ…
…手加減なしだな…」


手加減なんかしやがった時にはもちろんボコボコじゃすまないが。


源「お前みてぇな女には必要ねぇだろ!!!」


…よく分かってんじゃん。


最初っからサシで
手加減もなしに正々堂々やってきたコイツら。



もっと違う出逢いかたしてりゃな…。


そんなことを思いながら

アタシたちは夢中で殴り合った。




この痛みが

強さに近づいている気がして

心の底から

ケンカが楽しいって思えるんだ…。



ドゴッ!!!

バキッ!!!


ス「やってんね〜☆」

ヒ「2人ともムチャすぎんだよ」


ガンッ!!!

ドスッ!!!


マ(…コイツ…強ぇ…!!)



────30分後


マ「…ハァ…ハァ…」

弥「…やっと…
くたばりやがった…」


マツリはタバコをくわえて、アタシは首に手を当てて鳴らした。



2人ともボロボロで立っていた。


マ「っし…
…行くぞ…」

弥「…おう…」


うちらが引き返すとき、校舎の二階の窓から

ストールとヒマがいるのが見えた。




源「…ハァッ!!…ハァッ!!

…っざけんな…!!

…ふざけんな!!!!!」



ヒ「やべぇアイツ!!」

ス「ハサミ…!!」



普通のよりも尖った、危険なハサミを取り出した源。


剛「源!!やめねぇか!!!」


源「うるせぇッ!!兄貴は黙っててくれ…!!!

…俺はもう…

…止まらねぇえ!!!!」



源は
マツリと弥生をハサミで切りつけた。


───ビリィ!!!!!