Getパートナー

「なぁ千尋ぉー」


休み時間。千尋の彼氏幸也があたしたち3人のかなに入ってきた。


「2人とも仲いいね♪うらやましいっ!」

あたしがこう言うと千尋の顔が少しくもったように見えた。


どうしたんだろー?


でも今また笑ってる。


気のせいか!


「千尋と話しあるならつれてっていいよ!」


瑠奈が言った。が、幸也くんは瑠奈の声が聞こえなかったかのように話をはじめた。


「昨日の9時からのテレビ見たかぁー?あのお笑いのやつ!」


誰も見ていないのか、答えを返さない。


あたしはこの状況が怖くなり、話を進めた。


「何それ?そんなにおもしろかったの?」


「ああ!なんか芸人がドッキリさせられるやつ!あれははまるな!」


「へー、あたしも今度見てみなくっちゃ!」


すると教室の外から大きな声がした。


「おーい幸也!これみろよ。笑えるぞぉ~」


「ごめん、呼ばれたっぽいからまた!」


幸也くんは走って教室を出ていった。