「あたしだってできるもん!」



中学生になって1年がたった。

中学校生活にもなれ、先輩との付き合いも増え始めるころ。



今日は入学式。

初めての後輩が入ってくるのだ。

1年はみんな緊張しているのか静かだ。



ちょうど1年前あたしたちもそうだった



今まで6年生という高学年の立場でエラそうにしていたあたしたち。

中学校に入ると逆戻り。

一番下の1年生になってしまう。

そりゃ緊張しないほうがおかしいだろ。



なんて考えてたらいつの間にか入学式が終わってた。

そしていつの間にか下校。


今日は時間がたつのが速いなー

なんかのほほんとしたこの時間が私は好き。


「ねぇ聞いんのー杏里ぃー!」

「あっごめん…んで何?」


「あたし別れることにしたの。ゆっくんと。」


「なんでえー@あんなにかっこいい人なかなかいないよ」


ゆっくんというのは木下之。3年生だから先輩だ。


「なんかぁ薄いんだよねー愛情が。んでこの話おいといて…杏里こそドーすんの?このまま1年終えちゃうの?まぁー杏里には難しいかw」


「あたしだってできるもん!彼氏ぐらい!」