「おーい。しゅーんっ春くーん??」


春の耳元でそう囁くと手の隙間から顔を覗かせる春と目が合った。


「あ。」


「……ばーか。」


春はそう言うとまた顔を手で覆った。


「なっ!?なんであたしがバカなのよぉーっ!!」


春の手を無理矢理でも退かそうとするあたしに


「やーめろぉ〜っ」


可愛く抵抗する春。




…くそぉっ全然とれなぁーい!!


「もーっいいもん!!先帰るっ!!」


くるんっと後ろを向くとスタスタと歩き出した。


「あっおい!あやっ!!」



ドンッ


「きゃぁっ」


「………ッァ!!」