「本当にすみませんでしたっ!!!!」
テレビで見たことのある有名なアイスクリーム店『ベリーベリー』。
この店の一番人気のストロベリーショートをほうばるあたしに深々と頭を下げるアンリちゃん。
「いや、いいよ。あ、あたしの勘違いだからっ!」
慌ててそう言うと食いかけのアイスをテーブルの上に置いた。
アンリちゃんと春が言うには、
今日アンリちゃんの誕生日で毎年二人でお互いの誕生日を祝ってるらしく、それが習性になっていた春は
今日あたしと一緒に帰るのを断ったらしい。
「でも、彼女のこと気にかけなかった春がいけないよね?」
どこまでもついてくる千夏は春にクギを刺すような強い口調でそう言った。
「…すみません…」


