「いやぁぁ〜!!」
千夏に腕を引っ張られながら辿り着いたのは
春が通っている高校だった。
「ちょっと!!何してんの!?」
周りの目を気にせずヅカヅカと学校の中へ入って行く千夏の腕を慌てて掴むと走ってまた校門の前に戻っていった。
「何よ?」
千夏は、あたしを睨みつけた。
「っ…何よじゃないよ!なんで春の学校まで来なきゃ行けないの!?それに、サクラは??今日は三人で帰るんじゃなかったの?!」
「サクラにはさっきメールしたから大丈夫よ。だって気になるんでしょ?春がなんで今日アンタと帰らないのか。。」
「……っ」
千夏に返す言葉がなく、思わず唾を呑み込んだ。
「ホラ、言ってるそばから来たよ。アンタの彼氏が!」


