「「どしたぁああああ???」」
アスカのあまりの大声に、厨房で後片付けをしていたアルファートが飛び出すように部屋の中に入ってきた。
なにがあったんだ!!
と叫びながら、目をマン丸にする二人をのこして部屋をグルグル見渡した。
「なんだなんだ!?不審者か?誘拐か?器物破損かぁああ??」
「それは貴方です、使えないシェフさん」
呆れたように頭を抱えてルインがささやいた。
「誰が入っていいと言った?!出ていけぇえ!!」
怒りに身を任せてアスカが叫ぶ。
その言葉に逆上してアルファートも叫ぶ。
「こっちだって主人になにかあったのか心配なんだよ!!物音ひとつでも身の危険信号だと思え、これ常識だろがぁあああ!!」」
「それが主人を守る者の言い方かぁあ!!??」

