「からかっているのか。チェスをする奴に決まっているだろう。」



ルインの笑顔がますます広がった。



「はい。そのとうりです。」



「なにが言いたい?!」




「では、チェス盤が社会だったら」


「・・・・。」




話の流れが読めてきた。


チェス盤が社会か。



なかなか面白い。



「ルイン、お前のいう社会の上では駒を動かすのは誰なんだ?」


「アスカ様は誰だと思いますか?」



アスカの口が二ヤリとのびた。
悪魔のような美しきこの笑い。








「僕に決まっているだろう!ボード家、アスカにな」