「だいたい僕には次期後継ぎという大いなる仕事があるんだ。友人関係に浮かれるなどする時間は無い!」


「仕事をするのも世間を知った上での行い、周りを知るために友人をつくっておくのも大切なことなのですよ。」


まったくと言わんばかりりルインはため息をついた。

後継ぎのためにという理由を使ってまでして避けたいのか。

今の世の中、人と人とのうえで事業はなりたっている。
事業と事業、会社と取引。


その又つぎとなるのが友好関係。


人との関わりを苦とするならば破産を選んだのと同じこと。




「チェス盤の上では手駒が必要です。」





「?」




いきなりの話の変わりようにアスカの眉がひそむ。

「その駒を動かすのは、はたして誰でしょうか?」