いつものように上空へ飛び上がり、勘に従ってどこかを目指して出発した。

秋風のたなびく雲の絶え間より漏れる月明かりに風流を感じながら飛び続け、たどり着いたのはどことも知れない山中だった。

周りを見渡すと少し離れた盆地にちょっとした街があるがそこではないらしい。

いぶかしがりながらも降下して行くと、上空からは分かり辛かったが木々の間に隠れるように何か建物がある。

ハイパーマンは目的地はここだと確信した。