「もうすぐ春だなぁ。」 ポツリとつぶやいて空を見上げた。 「綺麗…。」 自然と口から出た言葉。 気付けばあたしは泣いてた。 悲しかった訳じゃない。 「なんだろう…いまさらケンがいなくなるっていう実感わいてきたのかな…。」 勝手に目から零れ落ちる涙を、止める事が出来なかった。