「ホントにありがとうっ!すごく助かった!」


「あー全然!気にしないで~!」


すべての部活の紙を
集め終わった。
阿部くんが手伝ってくれたから
思ったより早く終わった。

「じゃあこれ…渡してくるね!」


歩きかけたあたしを
阿部くんが止めた。


「……ねぇ。高橋…?」

「ん??」

「高橋ってさ、愁斗の事…好き…?ごめん…。なんか…こんな事。」




…答えなきゃ。
あたし…
高橋が好き。

だけど高橋は?
あたしを好き?


下駄箱での二人が
頭に浮かぶ。



あたしの事好き?