私がつまづいたものは

人の足だった。



ぞっ……



ひ、人……??
こんな朝早くに??

しかも、こんな所で……??


桜の木下に座ってる…。




私は怖い気持ちを押さえながら、ゆっくりその人の方へ近づいていった。



生きてる…よね??

酔っ払って、寝ちゃったとか??



その人は白いパーカーを着ていて、フードで顔が見えない。



ジーンズに、スニーカー。


なんかラフな格好なんだけど…






「あ、あのー……」




ガサッ


「いっ!!」


う、動いた!!!!!




その瞬間、

白いフードから

キラキラ輝く、サラサラの


ブロンドの髪が見えた。