「……懐かしい…。」



私は、幸せなんだ。

家族がいて。

学校にいけて。

友達もいて。

おいしいご飯も食べられる。





なのに…何が足りないんだろ。

いつもいつも、心のどこかに小さな穴があいているみたいで、しっくりこないんだ…。




自転車を押しながら、空を見上げる。



またこうやって、1年すぎるのかなー…。



そんな事を思いながら歩いていたから、
私は足元を一切みていなかった。





ガッ!!!!



「うわぁ!!」


ガッシャーン!!!!



!!何かにつまづいた;!



私は自転車と共に倒れてしまった。



「な、なに?!?!」



パッと後ろを振り返ると…






靴……??


違う……




「あ、足…」