『・・・ん?』

振り返ってみると・・・
息をきらせながら走ってくる輝がいた。

「おいっ・・! はぁ・・俺を・・おいてくなぁ~。」


『ぷっ!』

そういった輝の顔がなんかおかしくって
思わず二人でわらっちゃった!

「輝、どーしたの?」

「みゆッ! ひどいじゃねーか。俺をおいてくなんて。」

「だれもあんたと一緒に行く約束なんてしてないし。」


「ねー。まゆみッ。」

「うん。そーだね。ふふっ。」

ちょっと意地悪っぽく二人で笑って見せた。

「まゆみまで・・。ひどい・・。」


そんなことを言った輝がなんだかかわいくって

「ごめんごめん。 じゃ、一緒にいこっか。」

まゆみとあたしは笑いをこらえながら、
輝といっしょに学校へむかった。