マリーの家は一度だけ教えて貰った 『桃色の屋根が目印よ。忘れないでね、ユキ』 角を曲がり、桃色屋根を探す 「・・・・あった」 オレは小走りに駆け寄った 人形をポストの中に入れようとしたときだった 「何をしてるの」 ―バシッ 家の中から怒声が聞こえた