そうだ、そう言えば…






『誰かいませんかー?』






あの時誰も聞いてなかったよね、  


その時祐貴くんが言ってくれた言葉で、あたし頑張ろうって思った。


「りな、こんな奴らをいつか俺らでぎゃふんと言わせてやろうぜ」



そうそう、そういえばこの時からだったね。 







祐貴くんがあたしを‘りな’って呼びはじめたの―――。 



「あ、そうだ。りな、今日の放課後文化祭の準備手伝ってくんない?」


「りな、明日の文化祭頑張ろうな。」



「今、りな何て言った?」




「りなはカラオケ行く?」









「りな、今日の放課後空いてる…?」




呼ばれるたびドキドキしてた。 





その時気付いたんだ……





これが恋なんだなって―。