見慣れない
街の景色を見ながら
自転車をこぐ。


同じ制服を着た
知らない学生たちを
追い越していく。


『なんかドキドキしてきたな。』





長く続いた上り坂を越えると、
学校の大きな門が見えた。


近くの駐輪場に自転車を止め、
わたしは麗華学園の門をくぐった。