くっついていた、唇はまた離れる。


『ほら、ガラ空き…』


また余裕の笑み。
あたしは…変になっちゃったのかな?


「も、戻るッ///!!」


神城のペースにのまれすぎだ。


『雅!』


名前を呼ばれ、振り向いてしまう。


『…他の男にされんじゃねぇぞ!』

「気安く名前で呼ぶなッ!バカッ!」


口ではひどいコト言ってるけど…
心の中では、なぜか違う感情だった。


――あったかい感情。