『ねぇ、龍』 帰り道、雅と帰っていると 突然雅が口を開いた。 「何?」 『龍はあたしにベタ惚れ?』 あぁ、でたでた。 その話。 でも、いっつも 俺ばっかじゃん? いっつも、俺ばっか 言ってる。 そんなのずるい。 「雅は?」 『へ?!』 一瞬で、頬を染めた。 あぁ、コイツわかりやす。 でも、ちゃんと言えよ。 俺に向かってちゃんと言えよな?