『俺と付き合うんだろ?』

 「……」

 『王子と姫のお約束』

 「は?」

 『毎日、キスすること』

 「……ちょッ!!龍―――!!!」



 彼はあたしよりも
 
 先に歩き出した。



 そして、あたしに向けて

 手をひらひらと見せつけてきた。



 あたしは走って

 彼の手を握ったのだった。




 お約束。


 毎日キス…ね?




 「約束」



 ギュッと手を握った。