なんなんだよ。あのチビ。 可愛げねぇなぁ…。 ――でも、絶対おとして見せる。 俺は、そう思っていながら、校舎の裏庭に寝そべっていた。 『龍ーーーーーッ!』 遠くのほうから、聞こえる声。俺は耳を傾けた。 『龍!!!』 …お前か。 俺のトコに、走ってきたヤツは…俺のダチ。 ものすごく息切れが激しいんだけど……。 『龍龍ッ!』 「なんだよ」 『龍龍!』 「だからなんだよ」