あたしは、歩かず 止まってしまう。 そしたら君は 振り向いたのだった。 『何、泣いてんの?』 久々に聞いた声。 嬉しくなった。 彼の声を聞くと 落ち着く。 少し低くて 囁くような声。 「泣いてなんか…ないわよ」 あたしは、少し喜んだ声で 答えるのだった。 そして、走って龍のもとへ行き 「あけまして、おめでとう」 と笑顔で言うのだった。