なんで、わかるのよ。

 なんで、あんたは

 いつもわかっちゃうのよ。



 
 「………ばか」


 
 あたしは龍には

 聞こえないくらいの声で

 つぶやいた。



 
 

 手を繋ぐなんて…

 バカみたい。


 そう思った。



 でも、バカじゃない。

 



 そう思ってたあたしがバカなのよね…。