『なぁに、ため息ついてんだよ』

 「ひッ?!」


 
 龍はまだ家の中に入らず、
 
 その場に立っていた。



 『ひッ…はねぇだろ』

 「あんたがいるからでしょ!」

 『てか…俺的にはキスしたかったなぁ♪』


 
 ニンマリと笑顔を向ける。

 いたずらっぽい笑み。



 「何いってんのよ!」

 『コレ、まじ』

 「ちちち、近い!!」

 『このまま、……』



 そう言って、彼の顔はどんどん近付く。

 あと1センチで、唇がくっついてしまいそう。



 
 『雅―――!!!』


 そんなとき、あさみんの声がした。

 助かった。

 あさみんは、神様だね!