『明日はイブだね』

 「うん」


 
 
 彼女は、困ったような顔つきで

 笑った。



 「愛紗美チャン」

 『何?』

 「困ったことあったら…
  俺にいって?」

 『え?』

 「俺じゃ頼りないけど…」

 『うん。ありがとう』



 作り笑い。

 また見せてくるんだ。


 どーして…?




 俺の心にはモヤがかかった。


 
 こーゆー時は

 胸を貸してやらないと。


 抱きしめてあげないと。



 彼女を…包んであげないと。