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 『雅…』

 「何よ?」



 ダンスタイムもとっくに終わり、

 パーティーの片付けも終わった。



 あたしは、体育館裏の石段に座っていた。



 そしたら、龍が来たのだった。



 『さみぃだろ?』


 そう言って、あたたかいココアを

 差し出してきた。


 
 『もらったから…』

 「ありがと」



 湯気のたったココアを

 手にして、あたしは飲む。



 
 『雅』

 「何よ?」

 『ドレス似合ってる』

 「何いってんのよ!!」


 『言うの遅くなったから』


 
 そーゆー問題じゃなくて…。