『親友だろ?』

 「う…ん」

 『だったら、仲直りできるよ』

 「でも…」

 『あー!
  でもとか、けどとか言うんじゃねぇよ!!!

  雅は今、どーしたい?』

 
 「あさみんに本当のこと言ってもらいたい。
  それから…謝って…
  仲直りしたい!!!」

 『そーすればいーじゃん?』

 「龍…」



 やさしくほほ笑みかけた、龍は

 あたしの髪をクシャッとした。



 
 殴った。

 それは…許せなかったから。

 片岡先輩を。



 あさみんは、殴ったことを怒ってるの?



 騙されてたの、知ってたなら… 

 あたしに教えてよ。

 相談くらいしてよ。




 …。


 「龍…?」

 『あぁ?』

 「ありがとッ!」


 あたしは、保健室を後にした。