『ふ~ん…可愛いなぁ♪
  ホラ、貸せ♪』



 
 くっそぉ!


 何よ、その手は!



 
 『じゃぁ、勝手に借りるから♪』




 そう言って、あたしの机の中から古文の教科書を出した。



 「ちょッ!」


 『じゃ、借りま~す♪』


 「龍ッ!」




 龍は、教科書を手に持って逃げるようにして教室を出ていった。


 光瑠くんも一緒に。






 






 『神城クン、すごいね~』


 「あさみん!何いってるの!」