目頭が熱くなってきたかと思えば、ポタポタと手に涙が落ちてきた。 あたしは泣いてしまった。 『誓…っっ…………』 誓…誓…誓…誓……。 心の中で何回も唱えて、あたしは声を押し殺して泣き続けた。 何分泣いただろう。 「しゅーんちゃん!ケーキ焼けたよ!!」 あたしの部屋の前で、純の声が聞こえた。 『…うん。今行く!』 なるべく元気に返事すると、純は 「うん!純、先行ってるね!」 と言って去って行った。