17才のJK

あたしが知っている母親は、


いつも化粧も落とさず
疲れた顔をしてリビングのソファーで眠っている。



「ママ…?」



怒られないように、小さな小さな声で呼ぶ。



「ん~…」



布団にくるまる母。



「ユリ…お腹空いてん…」



遠慮がちな娘の声に、母は無言でキッチンの食パンを指さす。