―1時間後、



携帯デビューを果たしたあたしは、



真新しい携帯を片手に、慣れないボタン操作に悪戦苦闘する。



その姿を見守る母。



「これで夜も大丈夫よね…」



不安そうな母は、
もうずっと前から水商売をしている。