「ユリ、無事に3年になれたんだね?」



「なんとかね…補習受けてるけど!」



「ユリはいつも補習よね?」



ミヤコはいたずらに笑った。



「実はさ、ミヤコに会ってもらいたい人がいるんだ…」



あたしはドアの向こう側にいる大好きな“彼”を呼んだ。




「優也!」



あたしの声に、優也は照れくさそうに部屋に入ってきた。



「優也久しぶり!ありがとね、東京まで来てもらって…てか補習ばっかのユリを一人で来さすのが不安だったんじゃないのぉ?」



「まぁ…そうかな」



「ちょっと優也どぉいう意味よぉ?あたしがアホってこと?」



ミヤコと優也のやりとりに怒ったふりをしながらも、
あたしはこんな一瞬一瞬に幸せを感じる。