ミヤコは長かった髪をバッサリと肩まで切って、
少しふっくらしていた。


ミヤコが座っているベッドの隣には小さなベッドが並んでいた。



「女の子なんだ。名前はまだ決まってないけど」



そこには小さな小さな生まれたての赤ちゃんがいた。



「…可愛い」



生まれたての赤ちゃんを見るのは初めてで、
とても不思議な感覚だった。



今にも折れてしまいそうな細い手足で、
頭なんて拳と変わらないんじゃないかってぐらい小さい。



こんなに小さくても、懸命に生きてるんだ…



赤ちゃんを見つめるミヤコの表情も、あたしが知ってるミヤコとは違った。



優しくて、明るくて幸せに満ちていて…母の顔になっていた。